2009年07月08日

海と毒薬 遠藤周作

50年くらい前の作品だったけど面白かった。

戦時中の話はあまり読んだことがなかったので興味深かった。

人間のいやらしさとか、生体解剖を通しての人間の壊れっぷりとか、それは戦時中の異常性からなのか、それとも個人の良心の大きさ?によるものかとか、罪を犯した人が他人によって裁かれず、良心の呵責もない場合の気持ち悪さとか、そういうのは日常のそこら中にあるんだということとか、まあそんなことを思った。

子供を流産して出戻りで看護婦になった人が最初可哀想な感じだったけど、途中最高にいやらしくなって最後はまた可哀想になったりする感じは、なんか凄く人間っぽいなあと思った。

自分を例えれたら勝呂タイプだな。

自分で何も決めないくせに、自分に何か不都合が起こると自分には関係ないって顔をする感じとか、それについて後になって自己嫌悪する感じとか。

解剖の時、自分で手術着着といて、何もしないで自分は関係ありませんって顔する感じが、日常にもよくありそうって感じがした。

お前、あいつらを軽蔑してるけどお前もあいつらと同じなんだぜ?って感じが、まんま俺だ!ってなってウワーッてなる。

posted by ネコ at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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